スティング。
1951年10月2日午前1時30分 ニューカッスル・アポン・タイン生まれ。
太陽、天秤座、月も天秤座、上昇宮、獅子座の下に誕生。
3ハウスの天秤座の太陽と10ハウスの牡羊座の木星が180°のオポジション。
彼の大衆に向ける社会理念としてのメッセージと個人の意志が常にバランスを保とうする。
時には雄弁な自信家だが、やや大袈裟になる傾向もあり、
それ故に、宗教的、哲学的事柄に目が行き過ぎること、ストイックさの方向性を間違えることもある。
また、冒険的な旅に出て、啓発を求め悟りを得ようとすることもあるアスペクト。
一般的にも旅を好む・・・。
牡羊座の木星は、天職、社会にう打ち出す”顔”のホロスコープ天頂MCとぴったり合なので、
この木星はかなり強力・・・。
同じく、3ハウス天秤座の太陽と土星は、コンジャンクションの合。
人とのコミュニケーションに苦手意識を感じやすい傾向があり、
それは、本人の生真面目さから起因し、口下手で知的コンプレックスを感じやすい・・・。
段階をきちんと経てから学習していくのも、生真面目な性格から。
幼少期にそのような性格からトラウマが生まれやすいのだが、
それが年齢と共に咀嚼し段階的に理解した末に、
”優秀な教師”として生徒を指導する能力も後天的に開発されていく・・・。
10ハウスの牡羊座木星と12ハウスの蟹座の天王星は、90°のハードアスペクト。
人が気がつかない部分、環境に対する愛着心、世間から見放されたような人たち対して、
慈愛の気持ち、情が彼の理想、理念への探究心に繋がる。
探究心が高じれば、異文化との交流を求めて旅に出ることもある。
中年以降にそれらの分野で活躍も期待できるアスペクト。
エキゾチックかつ異国情緒を思わせる彼のサウンドは木星の影響だろう。
4ハウス天秤座の月は、同じく4ハウス天秤海王星とコンジャンクション。
芸術的な家庭で育った暗示。
また、彼の芸術的センスは母親の影響も考えられる。
ただし、”月”は、無意識に”幼少期の懐かしい安心感”を得るポイントを表すので、
彼の場合、心静かにリラックスできる場所は、
自宅で創作活動をしている時であろう・・・。
別の意味で、この月、海王星のコンジャンクションは、”マザコン”をも暗示するのだが。
この4ハウスの天秤の月は、2ハウス獅子座冥王星とセ60°セクスタイル。
感情を巧みに制御しながら、常に無意識に日常の気持ちを刷新して、
自己表現をしていく・・・。
獅子座の”火”のような精神性が、天秤座の”風”を煽って前に進むイメージ。
2ハウスは、財政状態も観るので、彼の経済状況は、使っては再度稼いでいく状態傾向。
特に、女性(妻)に関することに関して、経済状況(価値観)が変化する暗示。
さて、感性の”金星”は乙女座。
行動力を観る”火星”は獅子座28°にある。
金星。火星共に2ハウス。
これは、かなり現実的かつ計画性を持つ傾向を示唆し、
音楽、美術を介し、趣味を着々と仕事に繋げてコツコツと収入を得る・・・。
乙女座金星は、3ハウス天秤土星と30°のセミセクスタイルなので、
この生真面目さは向上心にも表れる・・・。
同じく獅子座火星は、乙女座水星とのセミセクスタイル。
これは、前回のプリンスと同じで、文章を書く能力、
自分の表現したいことを歌詞として生み出す力を持つ。
直感で閃いたことを現実に、”song”に乗せていくのだが、
乙女座の水星は、星座の支配星でもあるので、
事細かに渉って分析し時にはそこに批判論を持ち出しながら・・・。
この乙女座水星は、12ハウス蟹座天王星と72°クインタイル。
他人が忘れがちな世間の裏、隠蔽された事象に興味を持ちやすく、
それらを表現する才能を開花させていく能力。
獅子座を上昇宮に持つ、”黒・イエローの蜂のようなコスチューム”を好んで着ていた、
独自のパフォーマンスを持ち、目立ったスタイルのスティングは、
見た目の派手さエレガントさの水面下には、
乙女座の影響を受け、太陽と土星の合のややペシミズムになりがちな部分を持ちながらも、
地道な努力を重ね、不屈の精神で、彼が思い描く社会理念、政治批判、環境保全等、
それらをやや宗教色かつ哲学的に染めながらも、
また、海王星と月の繊細さ、美意識を通してメッセージとして発信してくことだろう。
今生のカルマを表すドラゴンヘッドは、蠍座の定位置の8ハウスで魚座にある。
同じ思いを持つ人々と共感を分かち合い、情感たっぷりに歌い上げ、
人々を癒し自己のモチベーションを深めながら・・・。