U2のリーダーであり、ヴォーカル&ギターを務めるボーノは、
プロテスタントとの母親とカソリックの父親の間に、
1960年5月10日 アイルランド ダブリンに生まれた。
ホロスコープを観ると、”地の星座”に惑星が多く、
それも、”不動宮”の”牡牛座”に集中している。
太陽は、牡牛座、誕生時間は不明だが、月は蠍座と設定。
母親と父親間(家族間)において、プロテスタンとカソリックと違う宗教のなか、
かの地、ダブリンで生きることは、非常に精神的にも辛かったことだろう。
彼の牡牛座の太陽と獅子座の天王星は、90°のハードアスペクト。
これは、自我を形成する際に常に天王星に揺さぶりをかけられる。
時には反逆的でもあり、その独創的な表現によって、
”一匹狼”になることもあり、己の味方を敵にまわすようなことも起こりえることがある。
本人が意識しない部分で、物事を突発的にかつ複雑にしていってしまう。
ソーラーチャートでホロスコープを観ているので、
”自身の部屋・太陽”と”家族の部屋・天王星”がハードなアスペクトを持ってる場合、
育った環境も複雑で変わった家族構成となることが多い。
(一般的な方のリーディングでは、家族が絶えてどこからか養子に来た人がいるなど。)
ボーノの場合、両親の”魂の拠り所”が違う訳なので、
これは、家族内だけではなく、彼の生き方にも葛藤が生じてくる・・・。
太陽・天王星の課題は、人生の後半に本当の生き方の使命を見つけていくことで克服されていく。
火星は、魚座にあり、ノー・アスペクト。
”火の星座”の要素もホロスコープに少ないので、
火星のエネルギーは若い時には暴走する可能性もある。
しかし、牡牛座の太陽と山羊座の土星が120°のイージーアスペクト。
山羊座の土星は、ロカールな部分から社会に繋がっていこうとする。
彼の揺さぶりの天王星とこの山羊座の土星により、
彼の”個人的意志”、”人生の課題”、”社会へのメッセージ”は、
アイルランド、ダブリンという複雑な土地から世界へと着実にまた独創的に発信していった。
その山羊座の土星と獅子座の天王星も、150°のインコンジャンクト。
それは、インコンジャンクトらしい時間のかけ方によって・・・。
感性と美意識を表す金星も太陽と同じ牡牛座。
同じく牡牛座にある水星とコンジャンクション。
自己のセンス、洗練されて魅力を生かした職業に向く。
水星と金星の重なりは、美意識と知性の重なりでもあるので、
会話にもセンスがありウィットに溢れることから、
作家、コメンテーターなどにも才能がある。
そして、最も目立つ彼のアスペクトは、
牡牛座の金星、乙女座の冥王星、山羊座の木星の”グランド・トライン”。
(別名:幸運の大三角)を持ってるところだ。
イメージで言うならば、
地上界の偉大な神ゼウス(木星)・冥界の神プルート(冥王星)・美の女神(ヴィーナス)が、
幸運の大三角を形成しているとでも表現しよう。
人間的魅力、温和なイメージを人々に与え、
芸術と宗教、”善なるもの”の結びつきを容易にする・・・。
また、外国からの利益、大金をビジネスで動かす能力を伴い、
それらは、地球規模の国際的な環境問題、 人権問題、人間の進化などの、
”善なるもの”の為に使われいくことになる。
自己の利益が結果的に多くの人の利益に関わってくる・・・。
彼が環境問題に真剣に取り組み、実際にアフリカでボランティアをしているのも理解できるし、
世界の財界、政界の人物たちと懇意にし、信用されている事実からもそれは証明されている。
この上記の牡牛座の金星は、蠍座の海王星とぴったり180°のオポジション。
このアスペクトは、偉大な宗教家、芸術家に見られるアスペクトであり、
個人の崇高な美意識をプライベートな恋愛ではなく、
人生主体を美と理想を求めて行った方が当人には楽なはずである。
子供の頃に違和感を感じていた父親と後に和解したことも、
”天王星・土星”のお陰だったかもしれない・・・。
余談だが・・・
”アイルランド”は、”牡牛座”が表す領域である。
本名に”Patrick(聖パトリック・アイルランドの聖人=英語では『愛国者の意』"を持つ、
牡牛座の太陽・水星・金星の基に生まれたボーノが、
アイルランドから世界のスターとなっていったのは、奇遇だろうか・・・?
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