Sail on, the Pilgrim...Eric Clapton | 天文航路

天文航路

ホロスコープの天頂(天職の位置)にイマジネーションの惑星、海王星が輝くのに現実は土星のリアリズムがどっしりのギガ級の日々・・・。

エリック・クラプトン。

1945年3月30日 イングランド サリー生まれ。

戦後在留していたカナダ人の父とイギリス人の母の間に生を受け、

実の両親の愛情を知らずに育った・・・。


太陽は牡羊座、月は天秤座と仮定(柔軟性に欠け、妥協を許さない頑固さは蠍座ぽくもあるが)。


牡羊座の太陽は獅子座の冥王星と120°のトライン。

また、双子座の天王星とも60°のセクスタイル。

人生のダイナミックな改革者であり、踏まれても踏まれても、

不死鳥のように甦りながら、新しい境地を切り開いていく。

自己のネガティブな部分と真摯に向き合い、過去を脱ぎ捨てながら、

人生の航路の港で過去を置き、次の港を目指す。

彼はそのプロセスでの挫折をバネにして新天地に向かう・・・。


同じく牡羊座の太陽と天秤座の海王星は、180°のオポジション。


自身が傷つきやすい部分と他者を助けることによって自分らしさを保とうとするところもある。

それが高じた場合、他者との距離感がわからなくなり、

時には、海王星が意味する、”現実逃避”、”アルコール”、”ドラッグ”、等の痛みを知ることもある。

最良の場合、この太陽・海王星のオポジションは、芸術、神秘的な勘が働く・・・。


魚座の火星と牡牛座の金星は60°のセクスタイル、

火星と天秤座の海王星は150°のインコンジャンクトであり、

セクスタイルの相手方の牡牛座の金星も海王星とインコンジャンクト。

天秤座の海王星を頂点に、金星、火星との”ヨッド”というアスペクトを形成。

本来ならば金星・火星のセクスタイルは、大きな意味では社会運をサポートしてくれる協力者、

スムーズな恋愛観、屈託のの無い異性との付き合いを示唆すのだが、

この”ヨッド”を形成する天秤座の海王星のせいにより、

恋愛において、ひとつの要因としてだが、同情心の厚さから、

相手との境界線が曖昧になる恐れがある。

”価値観”、”肉体”、”精神性”が混沌として混乱を招くこともある・・・。


彼の作った曲、”レイラ”は親友、ジョージ・ハリソンの元妻パトリシアへの愛の歌であり、

それを知った、親友ジョージは、

”妻が他の男に夢中になるよりも親友に夢中になっていることの方がまだいい。”と語ったことは有名だ。

親友、その妻との間で悩むクラプトンは、コカイン中毒になった。


彼の蟹座の土星と天秤座の海王星は90°のハードアスペクト。

蟹座の土星は感情の安定と家庭での安定を強く望むのだが、

一方、相手から拒絶感を感じると見離されたような気持ちに陥りやすい。


その後、ジョージと別れたパトリシアと結婚するが、結婚生活はうまくいかず、

今度はアルコール中毒になった。


女性、恋愛、ドラッグ、挫折、アルコール。

廃人同様の彼を救おうと躍起になったのが、数少ない心を許せる友人達であった。

そして、挫折から立ち直る度に彼は音楽的にもブルースをベースに新しい境地を開いていった。


”スローハンド”と呼ばれた彼は、ボブ・マーリーの影響の下、


ブルースにレゲエのエッセンスを取り入れ、

時には、カントリー、ポップも彼の”ホワイトブルース”の魔法にかかれば、

全く違うイメージの”彼のブルース”になってしまう。


これは、双子座の天王星、獅子座の冥王星のセクスタイルと、

天秤座の海王星と獅子座の冥王星のセクスタイルが

”無から有、新しいものを産む”エネルギーとなっているからだろう。


前述の蟹座の土星は魚座の火星と120°のトラインで、

牡牛座の金星とセクスタイル。

ここで、牡牛座の金星を頂点とし、魚座の火星、蟹座の土星で、

小三角のアスペクトを形成。


生真面目さ、忍耐強さ、華やかな愛情表現はできないが、

恋愛面だけでは無く、苦難を受け入れながら厳しい環境、人生を生き抜くことができる。

与えられた環境の中で豊かな情感を胸に秘めつつも無駄なく仕事に打ち込んでいく。


カルマの星、ドラゴンヘッドも蟹座にあり、

彼が求めた”心の安息の地”は、”家庭というぬくもり・心を許せる友人”であった。

それは、あたかも、”両親の不在”、”強いては父の不在”を埋めるかのように・・・。


彼がやっと父親になり不慮の事故で愛する息子を亡くし、

その過酷な現実さえも懸命に乗り越え、

やっと彼と彼の父の心の問題を克服していったのも”運命”とだけ一言で言うには、

彼のピルグリム(清教徒の旅)のような人生はあまりにも辛すぎる・・・。


人は物質的には、”無”から生まれ、この世を去る時に”無”で帰る。



彼のブルースを携えた人生の新天地、安息地への道程(巡礼)は過酷であるが、

年齢を重ねた彼のギターも声も衰えるどころか人間的な深みさえ感じさせるのである・・・。


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