Ring-a-Ring-o' Roses ...a pocketful posies. | 天文航路

天文航路

ホロスコープの天頂(天職の位置)にイマジネーションの惑星、海王星が輝くのに現実は土星のリアリズムがどっしりのギガ級の日々・・・。

魚座のことを・・・。


ホロスコープ最終章の12番目の部屋を定位置に持つのが”魚座”。

魚座を人生のサイクルとして捉えると・・・77歳~84歳位に相当する。

その年齢ともなれば、艱難辛苦も乗り越えて人生を達観できる年齢。

(まあ、恍惚の人ぽくなる可能性もあり・・・。)

数字の12は、オリンポスの神の数、イスラエルの12士族と神秘な数字。




また”魚座”のキーワードには、”自身”を消滅する状態にして、

”大衆”と”融合”していく・・・”解放”という”作業”が挙げられる。


その為には、”過去”への執着もなくして、

時には、思いっきりに勘違い(?)をして”過去”を書き替えるだって可能だ。

”辛い経験”も自分自身の記憶を”書き替える”ことによって”希望”と繋げていくこともできる。

この魚座の定位置の12番目のハウスに惑星が介在すると、

他人を癒しながらも自身を癒すある種のメシアコンプレックス的な”使命”を掲げる人がいることも事実である。


その為に、”人生のジプシー”として生きてしまうことも多いのだが・・・。


一般的に、”魚座の男性”も”女性”も、

見かけはどこか、憧憬を他者に与えるような風貌を持ち、

あどけなさを彷彿させる・・・。

色白で手足の先が細く、華奢なイメージ。

丸顔の顔立ちに多少出目ぽい大きく神秘的な瞳を持つ傾向もある。


時にはニンフのようであったり、童話のなかの主人公のような風貌・・・。


淡い初恋を自己犠牲のカタチとして悔やまなかった”人魚姫”も、

”それでも、幸せよ。”とばかりに過去を書き替えた。

”辛い過去”はただの”泡”に過ぎなかったとしか考えずに・・・。



ピーターパンは、”ずっとこのままの子供でいたい。”と過去も未来も持たないキャラクター。

”過去”も”今”も”未来”も同時に存在しているようで存在していないカオスに生きる。

彼女、彼には、自身の信条を替えずに生きている確固たる存在感がある。


そのような確固たる信条を内面に秘めているのが魚座・・・。


従順な表面の奥の奥には、

”大洋”のように広げていこうとする独自の信条が隠されているのだろう・・・。

魚座の支配星の”海王星”は、”幻想的理想、献身的な愛と使命感”と同時に、

”共感するものへの依存”、”欺瞞を孕みそうな危うさ”もある。

”アフロデーテ”と”エロス”のようでもあり、

または、”エロス”と”タナトス”のように・・・。

境界を越え広がるイメージは、魚座の副支配星である”木星”のせいだろうか・・・?


そんなご本人たち、魚座は、案外冷静に自分を観ているようでもあり、

ついついそんな確固たる側面が見え隠れすることもある。



同じ二面性でも、”双子座”は”ツートン・カラー”で、

魚座は、”グラデーション・カラー”や”まだら模様”のイメージ。



さて、”12”の次は・・・自ずから新規の”生”が生れ落ちる”1”。

融合してしまったものは、再度解き放たれたいという欲求を触発しようと、

次の命へと向かうパワーを秘めているのである。



”魚座”から”牡羊座”の”生の始原点”へと回帰する前の”精神”、”人生”の”集積所”、

或いは、”終末期”を整理する場所が魚座の定位置である12ハウスの意味。